ブログ食堂—粗食編


当店のメインメニューは「土鍋ご飯」!
主食が主役のちょっと変わった食堂で、店主とお客の四方山話が今夜もひっそりと繰り広げられます。

2009年9月23日水曜日

ずんだ餅




秋のお彼岸にあわせて食される郷土食といえば、これ!

「ずんだ」とは…
枝豆で作ったあんこのこと。
宮城県を中心に南東北地方に伝わります。
地方によっては「じんだん」ともよばれます。
ずんだ自体、砂糖で甘〜く味付けされています。

お彼岸には、おはぎ にからめて食べます。今年も 畑で穫れた枝豆で 私(16PK)の母が作ってくれました。

枝豆独特の香りが、一度食べたら忘れられなくなります。
多くの人が「来年もまた食べたい」となるはずです。


最近は駅や空港の売店などでも
お土産としてのずんだ餅(むしろ団子か?)も売られるようになりましたね。そのためか、県外の人にも名前が知られるようになった事でしょう。でも、その甘い味のためか多くの人から"お菓子"という印象を持たれたとしても不思議ではないでしょうね。

ところが私の実家では ずんだ餅をはじめ、あんこ餅、胡麻餅といった甘っ〜〜いお餅は、節目節目に作って食べる、特別な"食事"でした。
子供の頃からずーっとそうでした。

砂糖の摂り過ぎには注意しなければいけないと思いますが
甘いお餅を食べると、不思議と元気が沸いてきます。
食べながらも食欲がどんどん沸いてきますね。

血糖値の急上昇?!
そんな単純な話でしょうか。

お餅は1個につき、ご飯茶碗1杯に相当するお米の量だと言われますね。
お餅にすると、結構な数、パクパクと食べられるんですよ。
もちろん、なんでも機械化・省力化で多くの人が運動不足になっている現代のこと、食べ過ぎは良くないでしょうけど…。


こんな、甘い餅を頬張ることの意味は何でしょうか。

"西洋の色眼鏡"をかけた私たちの世代は
『お米を沢山食べる事でチカラをつける』
という物質面の事にばかりに目がいってしまいがちです。
でも、それだけではない、昔からの知恵がある様な気がします。

季節の節目に家族や親戚が集まり、お互いの健在を確かめつつ、
同じ食卓を囲んで餅を食べる事。
その行為自体に、精神生活上の意味があるのかもしれません。






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