ブログ食堂—粗食編


当店のメインメニューは「土鍋ご飯」!
主食が主役のちょっと変わった食堂で、店主とお客の四方山話が今夜もひっそりと繰り広げられます。

2009年5月31日日曜日

初めてのお客さん現わる

16PK(客、以下16) こんにちはー…

mi-ma(店主、以下m) あっ… いらっしゃい!

16 よっこらしょ。えっとー、…。
このお店メニュー、なんだか寂しいものしかないような…。もうちょっと肉っぽいものとか〜無いのですか?

m ふふふ…、うちはお肉とか油モノとかあまり置いてないんだー、ごめんねー。基本、ごはんお味噌汁なんだよねー、それに季節のお野菜を使った煮込み料理ぐらいだなー。

16 えーっっ?!

m だけど、うちのごはん、絶品なんだよ。まあ、食べてみなよ!これから炊くから!

16 ふーん、わかりました。(…っていうか、今から炊くのかよ〜;;


(約20分後、ごはんがドンとテーブルに)


m おまたせー!!

16 いただきまーす。
・・・んっ?! んまい! ・・・これはウマい!!

m でしょ、でしょう?

16 このごはん、おいしいですよー、おかず無くても食べられる、こんなウマいごはんは初めてかも!

m でしょ、でしょう? これ、土鍋で炊いてるんだー。

16 えっ?!どういうことですか?土鍋っていうと、鍋料理くらいしか思いつきませんけど。

m うふふ… ごはんを炊くための土鍋があるのよ。うちではそれを使ってるの。

16 へー、初めて聞きました、それ。でも、炊き方でこんなにごはんのおいしさが違うなんて、驚きましたよー。それに、炊きたてってのも美味しさの秘密なんですかね?

m 炊きたての土鍋ごはんって絶品だよね。…あっ、おかわりする?

つづく

2009年5月29日金曜日

美味しいごはんって、、、

実は、あんまりにも「ごはん」が身近にありすぎて今まで深く考えたことがなかった。
っていうか、美味しい!ってあんまり感じたことがなかったように思う。

白いご飯は、全然味もしないし、ちょっとでも炊飯器の中に放っておくと、嫌な匂いがたちこめていたから、できるだけ濃い味付けの「おかず」と一緒にかきこんで、そして、飲み込んでいた。

給食の時にでた「米飯」なんて最悪で、べっちょり、ねとねとしていて、正直、人間の食べる代物ではなかった、ように思う。
子供心に、「子供を馬鹿にしている」って思っていた。
何より、「ごはん」と「牛乳」の組み合わせがあり得なかった。

だから、ついつい、舌に美味しくてオシャレな「パン」や「パスタ」や「ハンバーガー」に手が伸びていた。

そんなこんなで、私の中で、「ごはん」が消えていった。
「減反政策」も、「米の消費量がとうもろこしの輸入量よりも減っていくこと」も、心のどこかで、「だってしょうがないよね」と思っていた。

だけれど。

それは、単に、というか、アンラッキーなことに、「おいしいごはん」を食べてなかっただけ、ということを数年前に知った。

ごはんを美味しく炊くと、本当に、本当に、ごはんだけでも美味しくいただくことができる。
おかずなんてなくても、みそ汁とおしんこだけで、本当に何杯もおかわりできてしまう。

「美味しいごはん」の作り方については、近いうちに紹介しようと思います。

2009年5月4日月曜日

プロローグ−開店するにあたって

体に「ごはん」が一番。

「粗食のすすめ」で知られている幕内秀夫さんのこの言葉を知ってから、私の体と、そして、それに伴って、私の心や生き方すらも、変わった。

それまでの私といえば、慢性の便秘と肌のトラブルに悩まされ、ちょっとしたことですぐにイライラしていたような気がする。

生理痛もひどくって、毎月の「月のもの」がくることをとてもビクビクしていた。
毎日、なんだか、いつも疲れていた。心も、体も、いつも、とても、疲れていた。

そして、「ごはん」と「粗食」を知った。半信半疑で実行してみた。

まず、中学生の頃から続いていた慢性便秘が嘘のように治った。
肌の吹き出物が少しずつ減っていった。体がなんだか軽くなった。
体温が上がった。生理痛は、まだ、あるけど、これも多分治っていくような気がする。

夜も爆睡できるようになった。朝もすっきり目覚めるようになった。

そして、私が変わると、それに伴って、世界も鮮やかに変わった。

なんのことはない、一杯のごはん。
されど、世界すら変えてしまう魔法のごはん。

さあ、あなたも召し上がれ。